日記 パート1 (入院から手術前まで)

2月12日(火)
近畿大学医学部奈良病院の5A棟に入院。5人部屋に入る。リストバンドをつけてもらう。温度は病院支給の薄い寝間着でも快適なレベルに保たれている。寒い自宅とは違う。 部屋に案内される前にCTを撮る。夜、手術は来週火曜日になるとの説明あり。詳細は今後の検査結果などを含め検討後説明があると理解 。早めに全貌を知りたい。特に機械弁にするか、生体弁にするかの判断が喫緊の課題。なお手術前のルールとして検査などで病棟から出る時には車椅子を使用 、風呂・シャワーは原則禁止で代わりに体ふきを実施するとの事。

cartoonhospital
2月13日(水)
レントゲンとエコーを撮る。原則携帯持ち込み禁止なので リアルの世界に久しぶりに没頭する事になる。妻の差し入れの新聞がありがたい。

体ふきと寝間着交換あり。毎朝体重測定、体温・血圧チェックがある模様。

nophone

体重 69.7kg
2月14日(木)
血液検査とMRI(首と頭)を受ける。今日はバレンタインの日。妻はチョコレートを持ってきたが、見せただけで持って帰った。妻に依頼したノートパソコン入手。病院ではネットには繋なげないけど長期入院にはありがたいかも。
体重 69.5kg
2月15日(金)
♠今日は検査無しとの事♥
明日16日に手術時の麻酔の説明ありと看護師さんから連絡あり。主治医のY先生からは手術自体の説明は18日(手術前日)の夕方に行うとの話しあり。体ふきと寝間着交換あり。
体重 69.7kg
2月16日(土)
午前は呼吸の検査あり。同じく午前に手術時の麻酔のプロセス、危険度などの説明を受け、同意書に署名。午後デイルーム (机、いす、ソファやテレビが置いてあるパブリックスペース)にいると、Mさん、Kさん、Hさんがお見舞いに来られ、心からのご伝言、励ましをいただく。
体重 69.2kg 

元気になったら行くぞ
退院したらゆくぞ1
2月17日(日)
手術日が近くなり、手術前後での私と付添い(妻)がすべき事の説明を看護師さんから受ける。手術前日(明日)は髪の毛以外の毛を全て剃り、午後9時に2種の錠剤(下剤と胃薬)を飲み、深夜0時から水分含め食事禁止。手術当日は朝8時半に手術室にストレッチャーで移動開始。 手術後はICUにて経過観察し、3-5日で一般病棟に移動。病棟に戻ってからリハビリ開始。 また術後最低一週間は毎日採血とレントゲン撮影を行う。

妻がネットで術後に飲む薬(ワーファリン(ワルファリンと言う場合もある))の効用(血をさらさらにし、弁に凝血する事を防ぐ)を維持する為の食事制限を確認してきた。摂取量制限対象は特にクロレラ、抹茶、納豆など。葉野菜,海藻類や、油類なども対象。それらが含有しているビタミンKが血を固める方に作用する為。なお、ビタミンK含有食材は多いが、一部を除き、どか食いをしないで、、一日の摂取量を考えてとれば良い、とのレベルのものが大半ではある。(総合的な情報は”弁膜症サイト”の対象ページを参照。また、主要食材のビタミンK含有量は食品別ビタミンK含有表を参照ください。)

ワーファリンは機械弁の場合一生飲む必要あり、食事制限も一生。生体弁の場合は術後1-6カ月だけ(2-3ヶ月と言われる場合もあるが、私の場合6か月と言われており、他の情報では最低1か月の場合もあると記載されているので、ケースバイケースの様です。医師に確認ください。)の服用で良い為、食事の事を考えると生体弁の方が全くもって良い。しかし生体弁の方が寿命は短かい。機械弁は(このごろは)一生持つと言われている(多少例外はある模様だが)。さあどうするか。2回手術をする事として生体弁にするか。

南和歌山医療センターのホームページ によると術後の痛みは思っていた程でもないという方が多いと記載しているし、外科手術を経験された方々は全員痛みは2週間ほど我慢したら、後はかなり楽になるとおっしゃっている。いずれにせよ、明日18日夕方のY先生からの事前説明時に決定する事になる。
体重69.2kg
2月18日(月)
朝11時から風呂場で髪の毛以外の毛剃りを行う。3Mブランドのバリカンと病院のタオルを手渡していただき、自分で剃り、ナースコールで 看護師さんを呼びチェック後、シャワーを浴びる。入院前に髪の毛を短くしておいたので乾きが早い。

同室のYさん(私と同じ手術)が昼からの手術の為正午過ぎにストレッチャーで手術室に移動されるのを見送る。

心臓に愛を
妻が3時ごろ訪問。ワーファリン服用の為少なくても数か月(機械弁の場合一生)思うように食べられない“抹茶”入りスイーツと“海苔”巻おかきを食べた。

午後5時前から手術の説明を受ける。いろいろ話した結論として、まず今回の手術は生体弁でゆく事とした。以下がその理由

  • ワーファリン(もし機械弁を選択した場合、抗凝血の為に一生飲み続ける必要がある薬)は血をさらさらにするが、今後もし脳 内出血などをしたら、その被害を大きくするので、そのリスクを軽減する事を、私の場合優先する事にした。
  • (術後の1-6ヶ月を例外として)ワーファリンを飲まなくてよい生体弁の場合は自由に食事ができる。よって食事の管理も楽。ワーフ ァリンの飲み忘れを心配する必要もない。
  • 術後の痛みは耐えられるレベル。また術後2週間ほど過ぎると痛みはかなり楽になる。(2回目の手術をする事を1回目をする前に決めるには重要な情報)
  • 2回目の置換術を行っても体への負担は1回目と変わらない。
今回のY先生の手術の説明を受け、心臓の外科手術とは想定出来得る万が一の危険にも対応する事も含め確立された近代医療のプロセス(集大成)を着実に実行するチームワークである事を認識した。個人の手術技能や手術方法、設備が一流というだけでは、 心肺を停止して行う命を預った手術を完結させる事はできない、当該病院が心臓手術でトップレベルの成績を収めて、評価も高いのは、 手術一回ごとに全身全霊をかけた作業をチームとして行っているから、またその意味でマスコミで紹介されている、新しい手術法を鵜呑みするのはいけない、と熱く語られた。公立山城病院のT先生に、このチームを紹介いただいてよかった。

諸々の同意書に捺印、提出。

夜のTV番組でドン小西(ファッションデザイナー)が、私と同じ大動脈弁置換術を受けた時の手術の映像を流していて参考になった。また元気になったドン小西が登場しトラボルタみたいなポーズを決めていた。励まされた。なんとタイムリー。
体重69kg
2月19日(火)
pot

昨晩は良く寝た。手術に行ってきます。次日記が書けるのはICUから病棟に帰って来てからになると思うけど、その段階でどんな身体状態になっているか現時点では不明。

体重 69.kg
2月26日(火)
今日は2月26日(火曜日)

ちょうど手術から1週間たち、ようやくノートパソコンに文字を入力できる体力と気力が出てきた。19日の手術室に運ばれる所以降を“日記 パート2”としてまとめます。以下のリンクから入ってください。
体重 67.kg  
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