腕を動かす事はかなり可能に、ただし胴体と連動させた腕の動きは胸のあたりに負荷をかけるので痛い。無理をしている事が分かる。その中、パソコン作業の集中力は徐々に増してきている。短時間だが座った姿勢を維持する事が苦痛で無くなりつつある。
入院からほぼ3週間、山城病院の検査入院から数えるとほぼ4週間経っている。妻と私のふくらはぎを見ながら、以前はおいしそうに見えたが、今はボリューム感がないと分析。
昨晩はトイレは3回と行く回数が少なくなった(まだ利尿剤は2種類飲んでいます。)。また比較的よく眠る事ができた。左に寝返りを打った姿勢では胸の痛みがそんなに気にならず、久しぶりにその姿勢でも眠る事ができた。
昼間に感じたことは前かがみなった時の胸の痛みが緩和されてきている事。なお、座ったままの姿勢を割と長く継続できるようになった。60分ほどでベッドで体を伸ばした姿勢に戻してしまうが、いままでに比べればかなりの進歩。
本日は普通の速さで病棟3周(初めて)。多少息切れあったが、以前洗髪所に行った時に感じた様な倦怠感はなかった。明日はもっと長く歩いてみます。
昨日で点滴で投与されていた抗生剤は内服剤に変更。合わせて手術から右手の静脈に入れていた点滴用の留置針が抜かれた(これは、もともと2つ挿入されていたうち残りの一つ。もう一つは病棟に帰ってきてから早い段階で抜かれていました。)。これにて体に挿入されている管はペースメーカーを取りつけるワイヤー(2本)を残すのみとなった。
Y先生からもし水曜日(3月6日)の検査結果が良ければ、早ければ水曜中に退院できそう、との説明あり。まだ確定でないが、予定より順調に回復している模様。妻も一緒にこの話を聞き、どうしてもその後の会話が弾んでしまった。
入院中いろいろ本を読み音楽を聴いているが、今日「永遠の0(戦争、生と死や愛をテーマにした小説)」を読みながら繰り返し聞いていたのはブラームスのピアノ交響曲第2の第3楽章。また、これも以前から好きな曲だがJan Garbarek & The Hillard Emsemble の CD "Officium" に入っている Parce Mihi Domineもこの小説に合う。(CDには3つバージョンがおさめられていて、どれも良いが、あえて言うならCDの頭に収録されているバージョンが良い。)。静かな曲想がしっくりくる。(同じ様に以前バーバーのアダージオが映画のプラトゥーンで使われていた事を思い出す。これにもはまりました。)
なお、本日は実習で一週間私についてくれていたTさんの実習最終日。音楽で多くの人を励ます事もできる立派な看護師さんになられんことを祈っています。
体重: 65kg ワーファリン 1.5錠 採血とレントゲン、午後に体拭きがあった
3月5日(火)
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朝、ペースメーカー用のワイヤー(計2本)をおなかから抜き、かぶせてあったガーゼをとっていただく。これで体に挿入してあったものが全部外れた。バストバンドももう不用との事。これで初めて胸の縦の傷の全貌が明らかに。後に鏡で見てみると、傷は左右の鎖骨が接する当たりからおへその上約10cmまで伸びている。
朝は初めて普通の速度の歩行で病棟を6周。今日も多少息があがったが、1週間前にはあった様なレベルの倦怠感はない。午後はもっと歩く計画。
痛みは全般的に緩和されてきている事認識。
午後普通の歩行速度で病棟10周。息が多少荒れる。足の疲れが分かる。
来訪者3名あり。ありがたい。早く良くなります。待っててくださいね。
経理担当の方から説明あり使用した人工弁の登録用書類に住所等を記入。使用している弁は カーペンターエドワーズ社 の 牛心のう膜生体弁マグナEASE TFX との名称。書類にはモデル番号や、製造番号が記載されていた。なお、マグナはラテン語で“偉大な”、とか“大動脈”との意味を持つ模様。
体重: 64.7kg ワーファリン1.5錠 本日検査なし
3月6日(水)
夜一回しかトイレにゆかず、尿の量も落ち着いてきた。多少の寝返りが苦にならなくなったのも、頻繁に起きなかった理由と思う。
朝、採血あり、この結果が良ければ退院可能となる。期待が膨らむ。朝の体重測定結果は 64.1kg。
入院後初めてくしゃみをする。胸が痛む。咳をした時より痛い。
朝九時過ぎに本日の退院できる事なったと、正式にY先生から話あり! 借りていたDVDをお返しする。妻に連絡。
退院の為の荷造りが、私にとっては術後では最大の全身運動を伴った為か、疲れてベッドに横になっている時に妻到着。
お世話になった方にあいさつ後デイルームに移動。そこで看護師さんから退院後の自宅療養(および地元の病院(外来)との連携)の方法の説明あり。また、家で飲む薬(計7種)を受け取り、その効用等の説明もうける。
退院のしおりに曰く、「胸の前面にある胸骨を手術の際に切っており、これを針金でとめています。重いものを持つことで胸骨が外れることがあるかもしれません。また血圧の上昇も見られるかもしれません」、「まず身の回りのことから家事さらには散歩と体をならすように。」。また、体をねじる運動は退院後2-3カ月禁止。重いもの(5キロ以上)を持つことも同じ期間だめ。
地元の山城病院のT先生宛ての診療情報提供書を預かる。
リストバンドを外してもらい、午後1時前に退院。
久しぶりに外気と直射日光を浴びつつ、車まで歩く。多少ふらつきあり。妻の運転で病院を後にする。
皆さん! 皆さんのおかげで治療に専念でき、無事退院、家に戻ってきました。本当にありがとうございます。